バスフリー乗車券「おちょこパス」で会津若松観光 福島大の学生らが企画
1日フリー乗車券「おちょこパス」を再度利用したい場合は、最初に購入したおちょこと会津木綿パスケースを駅前案内所に持ってくれば、乗車券を500円で購入できる
福島県会津若松市の「会津バス」では、おちょこが周遊バスの1日フリー乗車券となる観光事業「おちょこパス」が始まった。
おちょこパスとは、会津塗りのおちょこが入った会津木綿の巾着(パスケース)を2,000円で購入。このおちょこが乗車券代わりとなり、市内の名所などを巡るまちなか周遊バス「ハイカラさん」「あかべぇ」が1日乗り放題となるほか、七日市通りを中心にした23店舗の協賛店で試飲や割引などのサービスが受けられる。
福島大学経済経営学類吉田樹ゼミの学生らがまちなか周遊バスの利用促進と地域活性化策として発案、計画し、学生自らが七日市通りなどの店舗に協賛をお願いして回った。
初日の1月21日にはモニターツアーを開催し、企画した学生や市民ら約20人が参加。JR会津若松駅前の会津バス駅前案内所でおちょこパスを購入。周遊バスに乗り込み、酒蔵や七日市通りを巡った。酒蔵では試飲し、大正ロマンの雰囲気が漂う七日市通りでは、試食や買い物、周辺の名所の散策などをそれぞれ楽しんだ。おちょこや巾着袋のパスケースはかわいらしいと好評で、会津の土産代わりになる点も喜ばれているという。会津バスでは通年で実施する予定だ。会津の伝統産業や市内のバスの活性化とともに、会津観光の盛り上げにつながると期待されている。
江戸時代末期には会津藩の御用酒蔵だった「末廣酒造」にて 企画した福島大学吉田ゼミの生徒とモニターツアー参加者
リンク:会津バス
スポンサードリンク