「進水式を推進する会」が造船のまち佐伯をPR

2017.02.27大分県

16711676_1462730230436203_6862896718002472950_n
2月16日に三浦造船所で行われた進水式。見学者が増えている

 造船業の盛んな大分県佐伯市で、市民有志で立ち上げた「進水式を推進する会」を中心に、「進水式」を観光資源に活用しようという取り組みが進められている。

 同市は昭和初期に、海軍基地が佐伯湾に設置されてから造船業が盛んになり、今も大手の造船会社3社や関連企業がある造船のまちだ。年に10~15回、造船所で進水式が行われている。
 2015年に千葉県から佐伯市に移住してきた大野達也さんが、進水式の魅力に着目。限られた都市でしか行われていないこの貴重な資源を生かし、市の活性化につなげようと、昨年地元の有志と会を立ち上げた。
 会ではSNSで進水式の動画や日程を紹介するほか、ポスターや旗を作成し、市内の銀行やホテル、飲食店などに掲げて「造船のまち」をPRしている。造船会社も見学スペース設置に配慮するなど、取り組みに協力。市民の間でも、進水式がこれだけ頻繁に実施されていることを知らなかったという声は多く、会のPRで市民を中心とした見学者が増えている。さらに、口コミやSNSによる発信により、市外から訪れる人もじわじわと増えているという。

 大野さんは進水式の魅力について「巨大な建造物が一気に滑り落ちる迫力と、新船誕生の瞬間が多くの人に祝福されるのを見て、船は最も幸福な乗り物だと感じられること」と話す。この取り組みをさらに拡大し、近隣の駐車場の確保や、進水式と連動した市内の飲食店などでの特別メニュー提供など、まち全体の活性化へつなげていきたいと大野さんは意欲を見せる。

16806809_1462724577103435_7697095473172208667_n
三浦造船所での進水式(2月16日)

リンク:進水式を推進する会 

スポンサードリンク