店舗受け入れ接遇マニュアル

　和歌山県新宮市観光協会、商工会議所や市内の商店街、飲食店組合などで作る「外国人いらっしゃい商店街づくり推進協議会」は、外国人客誘致に活用するための「店舗受け入れ接遇マニュアル」を作成した。内容はアンケートに専門家の意見を加えたほか、接遇ポイントなどを掲載している。

　作成にあたって、同市を訪れた外国人旅行者にアンケート。旅行者は男女半々で、年齢は20～30歳代が中心、国、地域別では半数が欧州からで、オセアニアとアジアが続いた。アンケートを分析した結果、熊野古道の印象が強いためか新宮の町を知らずに訪れた人が大半だが、新宮の町と人を「親しみやすい」「美しい」「優しい」と高く評価。半数以上が期待以上の満足を得ていることが分かった。訪日外国人が関心を寄せる内容として、商店街、コンビニ、100円均一、しぐさなどをあげ、日本らしさに興味が高いことも指摘している。

　このほかマニュアル本には国、地域別の傾向や店舗業種別の接遇ポイントなど実践的な内容もあり、役立つ内容となっている。マニュアル本は1,000冊用意し、商店街や宿泊施設などに配布したが、県や国など地域外からの問い合わせも多いという。希望者は同市の商工観光課、観光協会で入手できる。

飲食店、商店、宿泊施設のそれぞれに対応した指さしシート「歓迎コミュニケーションポイント＆トーク」

リンク：外国人いらっしゃい商店街づくり推進協議会