グランピングは新しい自然体験観光になり得るか?

吉村司グランピング・マガジン「Glamp」編集長

2017.01.26

地域の観光振興にグランピングを生かす

 当然、地域・地方自治体もグランピングには注目しているが、本格的に地域と連携してグランピング事業に取り組む例はまだない。新しい宿泊リゾート型観光として興味はあるが、実績のある施設や事業体、前例がまだ乏しく二の足を踏んでいるというのが現状だろう。だが、地方の新しい観光振興にグランピングのスタイルは大きく貢献することが予想される。その根拠は以下の4点である。

① 日本の豊かな観光資源、とくに海、山、森といった地方の観光資源を活用できる。
② ゲストは都会に住むファミリー層等でしかも消費欲が旺盛である。
③ 自然だけでなく、農園、漁港、古民家といった地方ならではの施設も活用できる。
④ 施設の建設コストが低く、工事期間も短く開発が容易である。

 さらに今後は、インバウンド需要も期待できる。実際、弊誌では淡路島と鳥取・大山でグランピング・キャンプ場「FBI」を運営しているが、昨年から香港、台湾からのゲストが急増している。日本の豊かな自然環境は、外国人ゲストにとっても非常に魅力的なのである。

 グランピング施設が全国で広がり、その楽しみ方が国内外のゲストにも認知されるに従って、地域観光振興、地方創生の切り札としてグランピングが注目される日はもうすぐそこにある。

著者プロフィール

吉村司

吉村司グランピング・マガジン「Glamp」編集長

「Hanako WEST」編集長を経て独立。淡路島にグランピング・キャンプ場「FBI AWAJI」を開業。続いて2015年、鳥取県西伯郡伯耆町に「FBI Daisen」を開業。同年、日本初のグランピング専門雑誌「Glamp」(講談社)を創刊。

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