世界中から友達がやって来るWWOOF
ウーファーとホストはペンフレンドの進化系!?
WWOOFはもともと、1971年にイギリスで開始され、オーストラリアで発展していったものです。日本では1994年に始まりました。WWOOFは会員制で、利用したい国の年間登録費を払ってこの仕組みを利用します。日本での登録費は、ウーファーは初年度5,500円、ホストは初年度8,500円です。ホストは、北海道から沖縄の離島まで400カ所以上が会員登録しています。
WWOOFの仕組みは、昔、流行っていたペンフレンドを探すシステムに似ているかもしれません。私も中学生のときに利用したことがありました。会費を払ってペンフレンド協会の会員になり、そして希望の文通相手を探してもらうというシステムがあったことは、私と同じくらいの年代(50代)の女性だとよくご存じではないでしょうか。文通は、遠くに住む知らない人と交流していく唯一の手段でした。協会から希望相手を探してくれるまで根気よく待ち、そして、やっと相手が決まり、手紙を出し、遠くに住む大阪、アメリカ、南アフリカの相手から返事が来るのを今日か、今日かと、ドキドキ、わくわくしていたものです。
翻って、このWWOOFでは、会員登録完了後、事務局が希望相手を探すのではなく、自らが会員用ウェブサイトに掲載されているプロフィールを閲覧して、希望の相手を探します。そして郵便ではなく、インターネットの時代であり、ウェブサイト内でやり取りしていきます。ですから何週間も待つことなく、長くても数日間という短さです。さらに、文通の時代と異なるのは、文通は手紙を書いて、相手を知り、相手の文化にも触れていくのですが、「書くことそのもの」が目的でした。他方、WWOOFは「新しい友達に実際に出会うこと」が目的です。ペンフレンドの仕組みを突き進んだ形で、積極的に人と知り合って、自分を成長させていく手段と言えるかもしれません。
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