「日本一小さい観光協会」自然を感じるツアー実施
北山川の蛇行
和歌山県新宮市熊野川町の嶋津観光協会が、12月11日(日)と来年2月11日(土・祝)にツアー「熊野をもっと知りたい そうだ嶋津に行こう」を実施する。吉野熊野国立公園指定80周年・拡張記念パートナーシップイベントで、共催は南紀熊野ジオパークの会。
嶋津観光協会は奈良県十津川村と三重県熊野市に挟まれた和歌山県の飛び地である山深い嶋津地区にある、自称「日本一小さい観光協会」だ。設立した平野皓大さんが2008年に帰郷した時、住人わずか十数人で大半が高齢者という限界集落になっていた。地区の存続に危機感を覚えた平野さんは観光に着目し、住民に話を聞いて回った。かつて山で切り出した木材を筏を組んで川に流していた筏師が往来した「筏師の道」があることを知り、地元の山から見える三重県熊野市木津呂地区にある北山川の蛇行に囲まれた「出島」の地形が風水のパワースポットであることも知った。
この自然を生かそうと、5年前に妻と2人で観光協会を設立。自ら山道を整備しガイドを務め地区をPRしてきた。ガイド代は地元の水道保全費や地区の会合の弁当代などに充てて地元に還元させている。今では年間平均100人が訪れるという。
ツアーでは川原&筏師の道(ジオサイト)や天然記念物の森を散策。昼食後にジオサイトから登山して、大蛇行など絶景スポットを堪能する通常のガイドより長いコースだ。中学生以上で健脚向き。費用は1人3,000円(軽食、保険代込)。
ツアーチラシ
リンク:嶋津観光協会
スポンサードリンク