田舎体験プログラムで欧米富裕層誘客へ

2014.11.17広島県

田舎体験プログラムで欧米富裕層誘客へ

　広島県安芸太田町では、定番の観光地巡りに飽き足らない欧米富裕層の観光客誘致に取り組んでいる。
　2012年、米国富裕層を顧客に持つ旅行会社を同町に招待したところ、地元の伝統芸能である神楽の練習に参加する体験プログラムなどが、他にないものとして高評価を受けた。それまでは、特別名勝三段峡谷散策を中心とした日帰り型観光が中心だったが、平日夜の神楽練習体験のプログラム化で、町内の宿泊事業者が確実に収入を得られるようになった。加えて住民をガイドに養成、地元タクシーの観光チャーターなど“町内各地にお金を落とす仕組み”を複層的に構築している。
　農作業や伝統工芸木杓子製作などの体験プログラムも用意。セカンドハウス購入や棚田オーナーなど、将来の町への投資につなげることも期待されている。

リンク：安芸太田町観光協会