弘前が好きになる弘前城曳屋 公開型、体験型の石垣修理工事
曳屋を「オール弘前体制」で
曳屋工事を控え、弘前市では「HIROSAKI MOVING PROJECT」を立ち上げた。これは今回の工事をシティプロモーションの観点から盛り上げようと始めたものだ。
シティプロモーションにはさまざまな概念が含まれるが、地域住民の愛着度の形成、まちの魅力を磨きあげてさまざまな地域資源を外へ向けてアピールすること、自らのまちの認知度や好感度を上げ、地域そのものを効果的に全国に売り込む活動などを指す。
弘前市では平成24年度からシティプロモーション事業を始めており、シティプロモーションブック「レトロモダンの街・弘前」の製作や、各地の桜祭りで弘前さくらまつりをPRする「さくら前線おっかけたい」などを行ってきた。
曳家のシンボルマーク
曳屋工事を控え、弘前市では「HIROSAKI MOVING PROJECT」を立ち上げた。これは今回の工事をシティプロモーションの観点から盛り上げようと始めたものだ。
シティプロモーションにはさまざまな概念が含まれるが、地域住民の愛着度の形成、まちの魅力を磨きあげてさまざまな地域資源を外へ向けてアピールすること、自らのまちの認知度や好感度を上げ、地域そのものを効果的に全国に売り込む活動などを指す。
弘前市では平成24年度からシティプロモーション事業を始めており、シティプロモーションブック「レトロモダンの街・弘前」の製作や、各地の桜祭りで弘前さくらまつりをPRする「さくら前線おっかけたい」などを行ってきた。
佐々木:
「弘前市の歴史、文化を象徴する弘前城はわれわれの宝です。城を曳屋で動かすというだけではなく、市民も弘前の歴史や文化を大事にしよう、これを未来に向けて動き出すきっかけにしたいという願いを込めて、シンボルマークをつくりました」
マークの入ったホームページが開設され、JR弘前駅と弘前城を結ぶ中心市街地にフラッグを設置した。
佐々木:
「市民や民間団体、企業などを巻き込まなければできません。私たちはよく『オール弘前体制』と言っています」
そして開かれたのが曳屋ウィークだ。
400トンの天守の曳屋に、事前に申し込んだ3901人がロープを曳いて参加した。1回に約100人が15cmを曳き、これを35回行って、約3万人が見守った。参加者には記念に軍手が配られたが、日によって色が違い、特別感と一体感を演出したようだ。また、ふるさと納税の「石垣普請応援コース」に申し込んだ人は特典として、初日の最初の曳屋に「一口城主」として参加できた。
国重要文化財に指定されている建物であるため、傷つけないよう、そして事故が起きないよう、万全の態勢で慎重に作業を進めた。曳屋ウィークに向けても特別な工事をしたわけではないが、「本当に動くのか」と、事前に市職員や工事関係者がリハーサルを実施した。参加者の年齢層は小学生から高齢者まで幅広かった。
佐々木:
「天気にも恵まれ、皆さん汗をにじませながら晴れやかな表情をされていました。楽しんでやっていただきました」
またこの期間、ホテルの稼働率は例年の同時期よりも良かったそうだ。試算では、曳屋ウィークの広告効果は25億円以上になるという。
スポンサードリンク