外国人向け情報発信のコツ 台湾で大人気の日本旅行情報サイト「ラーチーゴ―!」を運営する吉田皓一さんに聞く

吉田晧一株式会社ジーリーメディアグループ代表取締役

2016.04.01

SNSで交流し、本当のニーズを把握する

 サイトを立ち上げるには費用がかかるし、ノウハウも必要となる。そこで、事前にニーズを調べるために、その1年前にまずはFacebookページを立ち上げて、台湾の人たちと交流していった。

 「スタバではこんな新メニューが出た」「桜は今何分咲きか」「夏のセールの日程が出た」というようなガイドブックには載っていない情報を私自身が中国語で毎日投稿したところ、どんどんシェアされていった。認知度が上がりファンがつき、その数は1年間で10万人になった。

 ファンがついた状態で、今度はどんな情報を欲しいかを投げかけてみると、「一円でも安くしたいからクーポンの情報が欲しい」「今度東京に行くんだけど、今東京の人は長袖、半袖どちらを着ているか、上着は持っていった方がいいか」など、彼らが本当に聞きたい情報=ニーズが浮かび上がってきた。

48万人のファンがいるFacebookページ。ここでの交流で、台湾の人がどんな情報を欲しがっているかを把握
48万人のファンがいるFacebookページ。ここでの交流で、台湾の人がどんな情報を欲しがっているかを把握

SNSは親しみやすさが鍵

 SNSで交流する上でまず意識した方がいいのは、FacebookやTwitterなどは暇つぶしで見ている人が多いということだ。

 脳がリラックスしていて、買い物モードになっていない状態では、商品の広告を出してもあまり相手に響かない。自分の顔や名前を明かして、「今こういう飲み物を飲んでいます」というようにプライベートを明かすような投稿の方が、友達感覚でコメントすることができ、リアクションがいい。

 また、企業のページではアイコンに企業のロゴを使用していることも多いが、かしこまった感じではあまり受けがよくない。

マンホールの絵柄を紹介した投稿に多くのいいね!やコメントがついた。和む投稿の方がリアクションがいい コメントでは自分が旅行中に日本で見かけたマンホールを紹介する人も
マンホールの絵柄を紹介した投稿に多くのいいね!やコメントがついた。和む投稿の方がリアクションがいい

 地下鉄の駅やコンビニなどどこでも公共のWi-Fiを利用できるなど、ハードの整備が非常に進んでいる台湾だが、一方で日本の「食べログ」や「ぐるなび」のように充実したサイトやアプリはなく、ソフト充実はまだまだである。
 “日本が好き”で“ネットが好き”にもかかわらず、それらをつなぐソフトがない。そこで、観光メディアとなるサイトを立ち上げようと思い至った。

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