宿坊が持つ、インバウンド誘致と消滅寺社対策の可能性
寺社界でも、宿坊には大きな期待が集まっている
バラエティ番組に多くのお坊さんが登場し、映画やドラマ、仮面ライダーにまでお坊さんが登場する昨今、実は今後3~5割もの寺社が消滅、あるいは放置されるという予測に実感の湧かない方は多いかもしれません。
しかし檀家氏子の激減、葬儀法要の簡略化など、これまで寺社収入の柱となっていたものが、どんどん崩れています。私もここ数年、京都・東本願寺や西本願寺、東京・増上寺や池上本門寺など、各宗派のトップ組織から依頼を受け、講演させていただくことが増えました。
その際に宗派問わずよく言われたことは、「3年前であれば、(僧侶でもない)堀内さんを講師として呼ぶなんてありえなかった」という言葉です。外から見れば閉鎖的なお寺社会は今、変革の機運に包まれています。
僧侶講習会での講演
そんな状況で注目を集めているのも、また宿坊です。宿坊は仏教や神道への接点として役割を持つことはもちろん、寺院を経済的な面からも支えます。
2015年に「宿坊スタートアップミーティング」と称して、全国から宿坊を作りたいお寺の方にお集まりいただき、宿坊開設に向けた研究&法律相談会を行ったことがありました。ここには多くの方がお集まりくださり、白熱した議論が展開されました。
宿坊スタートアップミーティング
また、私がアドバイザーを務める一般社団法人全国寺社観光協会では、「宿坊創生プロジェクト」を展開しています。こちらにもさまざまな相談が舞い込み、現在いくつかの寺社とは具体的に宿坊開設に向けた準備を進めています。
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