よりよき観光文化の継承にむけて 第2回 地域資源と観光資源
B級グルメはどこを向いている?
B級グルメのBは、何を表しているのでしょうか。
最近B級グルメの組織化を図っている団体の方がテレビで、B級のBはブランドのBです、と答えていました。また、別のテレビでは、アメリカで作られたラーメンバーガーのことを、正にB級グルメですね、とアナウンサーがコメントしていました。B級グルメのBをブランドのBと認識している人はいないのではないでしょうか。
地域によっては、結果ブランド品にしていこうという言い方はあるかもしれません。しかし、どこかの焼きそばが地元での定着がなされていないということで組織から外されたようですが、そうするとこの今後のブランド化を目指してという考え方は見えてきません。
B級グルメは、▼地域で日常的に多くの人に食べられているもの、▼他の地域と素材や素材の組み合わせ、作り方などにちょっとした特徴があるもの、▼地域の生活文化の中から生み出され日常的になってきたもの、などといった特徴が考えられます。ただ、なぜこれらをB級グルメというくくりにするのか、あるいは地域側がしたがるのかは、依然謎です。
行田のゼリーフライ(銭に似ているので銭フライそれがゼリーフライへと。10年ほど前、駄菓子屋で100歳近いおばあさんが作っているゼリーフライを食べたことがある。足袋工場で働く女工さんたちの間食から生まれたと言われる。埼玉県)
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