誰もが暮らしやすいまちをめざして 青いかば旅行社の挑戦(後編)
二人が、道をひらく
2012年5月「伊東祐親とお菓子再発見」ツアーより
他にも、伊東市の観光施策への助言や提案などを行う「伊東みらい観光塾」に一般公募で参加したり、「トラベルヘルパー全国大会」に参加して学んだりもしている。「静岡県ユニバーサルツーリズム推進連絡会」の会長も務めている。
優子:「連絡会の会員には、ユニバーサルツーリズムをやりたいけどやれないという人が多いです。やり方がわからないとか、やってももうからないとかで、なかなか進まないのが現状です。連絡会で横のつながりを作って、いいものだと皆さんにわかってもらって、盛り上げていけるといいなと思っています。静岡県がユニバーサルツーリズムの県になるといいですね」
もちろん、旅行社として、これから実現したいツアーもある。
優子:「今までバス旅行ができていなかったのですが、できれば来年にはやりたいと思っています。障がいのある人が乗れるバスはとても少ないので、実施していくうちに、積極的にかかわりたいと考える会社が少しずつでも増えればという希望もあります。
また、伊豆には伊豆半島ジオパークがあります。ジオパークは、障がいのある人は行けないというイメージが強い。岩場やがけがあって難しい箇所が多いのですが、工夫すれば行けると感じていただきたいです」
「暮らしやすいまちは、訪れやすいまち」。
その思いで、日々さまざまな活動に積極的にかかわっている二人。まちの先頭を切って歩くから、向かい風にまともにぶつかることもある。それでも、地道な活動の中で、二人は応援する人の輪を確実に大きくしている。この先もたくさんの味方をつくりながら、二人の挑戦は続く。
(取材・文/青木 遥)
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