発酵をキーワードに女子旅まち歩き NPO法人おおさき地域創造研究会
まちかどコンシェルジュ
──「まちかどコンシェルジュ」とはどんな活動をしているのでしょうか?
小玉:「まちかどコンシェルジュ」はおおさき地域創造研究会が育成事業を行っている地域を歩いて案内することを目的としたボランティア活動です。現在登録者は約20名、20代~60代の女性が中心で、様々な人たちがその魅力を感じて集まってきました。
もともと地元の方、外から移り住んでこの地域の良さに気付いた方、農業関係者、公務員など様々な立場、職種の方がいます。多くは女性ですが、男性も少しいます。
Facebookを見ていただけるとよく分かりますが、私たちの活動は地域を「歩いて回る」ことに意味があります。
例えば、地域というのは有名処でないところのほうが多いものですが、そういう町の掘り起しをやってみると面白いところがたくさんあります。普通に車などで通ればただ通り過ぎてしまう町を、じっくりと歩いて回るのです。いろいろな人やものに出会ったりすると、その町がいつもと違うように輝いて見えてきます。イメージとしては、例えば隣町の人と歩くような距離感でしょうか。「へーぇ、この町ってこんなに面白かったんだ」と思えるような新しい発見がおきる、そういう魅力を引きだして、お客様に提供するのです。
この「まちかどコンシェルジュ」が発酵美人旅の案内役として活躍しています。このグループがなければできなかった取り組みといえるのです。
NPOおおさき地域創造研究会の活動
日本酒の蔵元を訪ねる
──おおさき地域創造研究会はどんな活動をしているのですか?
小玉:私たちは平成の大合併より少し前から地域づくりの勉強会を始めていた団体です。合併したらどういうまちになっていくのか、それぞれの地域を活性化していくにはどうしたらいいかについて考えてきました。したがって、地域コミュニティを支援することを得意としているNPO団体なのです。
近年は地域の資源調査についても取り組んできました。
その中に女子目線からの資源調査の委託事業があり、女子向けの資源をつないだまち歩きコースを作っていきました。それが現在の処方箋マップに育ったのです。調査委託は大崎市からいただいたものでしたが、処方箋マップなどのアイデアは私たちの活動の中から生まれてきたものです。
毎年8件程度の事業を行っています。地域内で活動するものが多いのですが、この「発酵美人旅」は首都圏などからお客様をお呼びすることをねらったもので、東京のJTBなどの協力も得ながら進めているところです。
まちかどコンシェルジュの存在が今、町を活性化させはじめています。「発酵美人旅」などのイベントと、地域の人を結び付けつることが私たちの喜びになっているのです。
(インタビュー・文/太田正人)
リンク:NPO法人おおさき地域創造研究会
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