混雑情報をリアルに公開 バス「乗降客カウンター」の実証実験
沖縄県北中城村(きたなかぐすくそん)で、同村の観光周遊バス「グスクめぐりん」に乗降客カウンターシステムを導入し、リアルタイムで混雑情報を公開するバスロケーションシステムの実証実験が行われた。システムの開発担当のアーティサン株式会社(東京都)と企画やサポート、検証担当の株式会社中央建設コンサルタント(沖縄県)の共同で、3月9日~19日の間に実験が行われた。
バスロケーションシステムと連携したこのシステムでは、各停留所の乗降客数と地域住民、観光客、学生などの属性情報、混雑情報をリアルタイムに知ることができる。さらに車載端末で入力する乗降客情報と、GPS端末で自動取得するバスの位置や時間の情報を同時に公開することで、バスロケーションシステムの利用者のほかGoogleマップでの混雑、遅延情報など多様なサービスにリアルタイムで公開できるのも特徴。
従来は運転手が紙で入力したデータを手作業で集計していたが、このシステムの導入で集計が効率化され、情報把握の即時性を高められるという。これらのデータを活用すれば、利用者がコロナ禍の混雑を避けたり、事業者が施策などに役立てたりすることが可能になる。
実証実験の精度などを検証したうえで、令和3年度は本格運用を開始するとともに、人物認識技術を取り入れた「赤外線版AI乗降客カウンター」の提供も予定しているという。
グスクめぐりんが現在走行している位置や遅れ時間がバス予報サイトのマップから確認できる
リンク:グスクめぐりん「バス予報」サイト
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