美術館の名画をラッピング! 乗客も楽しめるアート列車運行
井原鉄道(いばらてつどう)の井原線(岡山県総社市~広島県福山市)で、倉敷市大原美術館の所蔵する名画をラッピングした「アート列車」の運行が3月22日から始まった。津山市を拠点に活動する現代美術家太田三郎さんが名画を切手風にアレンジして車両の内外にラッピング。使用した絵画は大原美術館が所蔵するルノワールやモネ、ゴーギャンなど32作品、42点におよぶ。
乗客にも参加してほしいと、車内では作品展示のほか、切手の枠だけが描かれ、乗客が中の絵画風に記念撮影できるスペースも。名画をテーマにした非日常の空間を楽しめる車両となっている。
アート列車は同鉄道がコロナ禍で落ち込む乗客数の回復と沿線地域を元気づけたいと、大原美術館と連携して企画。昨年11月にクラウドファンディングで資金を募り、目標額の250万を上回る721万円が集まった。今後はアート列車で食事が楽しめる貸し切り列車ツアーや沿線の美術館と連携した企画なども検討しているという。
井原鉄道の営業企画課課長の鳥越 肇さんは「地域や社会を元気にしていきたい。車両が地域の人に自慢できる存在になってほしい」と話す。アート列車の運行便については同鉄道のホームページで公開している。
リンク:井原鉄道
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