阪神尼崎駅周辺 Wi-Fi信号をキャッチして人の流れを調査
兵庫県尼崎市の阪神尼崎駅周辺で、通行人のスマートフォンなどの通信機が発するWi-Fi信号をセンサーでキャッチして、人の流れを把握する調査が行なわれている。一般社団法人あまがさき観光局が、人の流れを把握して観光立案につなげたいと企画した。
同駅南に再建された尼崎城や寺町などの訪問者数や滞在時間、動線などを解析し、尼崎城を中心にエリアを周遊してもらう施策へとつなげたい考えだ。
調査はデータ習得などにノウハウを持つ企業などとともに8月から始め、2020年3月まで実施する。
センサーは、駅の南北の出入口や尼崎城天守1階、寺町の寺院、商店街など15か所に設置した。センサーのある地点を通過した人の信号をキャッチすると、滞留時間や周遊時間が分かる仕組み。情報に個人情報は含まれず、暗号化して処理される。
多い日は4万の信号を受け取っており、すでに寺町の催しがある日は尼崎城への来城者が増え、商店街への流入も多いなど、いくつかの傾向が出ているという。
同観光局は10月に商店街や寺院、交通事業者らと共に市の観光資源の活用方法を探る「市観光地域づくり推進会議」を発足させている。そこでデータの利用法を探り、周遊化につなげたい考えだ。
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