秩父地域でスマホ決済普及に向けた実証実験

2019.05.07埼玉県

秩父地域でスマホ決済普及に向けた実証実験
秩父市の番場通り商店街

 埼玉県の秩父地域では、埼玉県や秩父市ほかの行政と事業者の官民連携により、スマートフォンのQRコード決済の普及を目指した実証実験を行っている。

 決済事業者としては「LINEペイ」「ペイペイ」「楽天ペイ」「オリガミペイ」の4社が協力し、500軒以上の店舗、施設が参加している。店側がスマホ、または紙に表示したQRコードを客がスマホで読み取れば、決済できる仕組み。  

 実験開始にあたり、店の導入費用を無料にし、4社が一定期間手数料の無料やキャッシュバックを実施して参加しやすいように工夫した。参加している事業者の業種も、秩父鉄道といった鉄道事業者からグルメ店まで幅広い。

 秩父鉄道では同社初のキャッシュレス対応として、切符の購入や長瀞ライン下りなどに「LINEペイ」を利用できるという。実証期間は2月~7月の半年間を予定。  

 すでに伝票処理がはやくできる、あるいはQR決済目的の来客が増えたといったメリットも寄せられているとか。

 県改革推進課は、キャッシュレス化は日本人観光客はもちろん訪日客の消費アップにつながると考え、「利用者の利便性の向上に加えて精算作業の負担も減らせるので、店舗にキャッシュレスのメリットを感じてほしい」と話している。

 今後は実証実験の結果を見て改善を図り、普及方法の検討を進める予定だ。

秩父地域でスマホ決済普及に向けた実証実験
店側がスマホ、または紙に表示したQRコードを客がスマホで読み取れば、決済できる

リンク:埼玉県改革推進課 

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