廃校を活用したおもちゃ美術館が人気

2019.02.28秋田県

廃校を活用したおもちゃ美術館が人気
秋田杉製の大型遊具「ちょうかいタワー」

 秋田県由利本荘市の旧鮎川小学校(国登録有形文化財)の木造校舎を改修してオープンした「鳥海山木のおもちゃ美術館」が、昨年7月1日のオープンから半年を迎えた。来館者数は2019年1月末で約6万人と、半年余りで初年度目標の2万5千人を倍以上も超える人気となっている。最寄りの鮎川駅行きの切符の売り上げも伸びるなど、周辺にも波及効果をもたらす人気ぶりだ。

 来館者は市内を中心に県内はもちろん、山形県酒田市、鶴岡市など幅広い地域から訪れているという。同美術館は廃校舎の活用の一環として同市が整備し、東京おもちゃ美術館が監修。内装やおもちゃに地元産の材木を使った館内は、木の温もりを存分に感じることができる。

 館内では、登って遊べる秋田杉製の大型遊具「ちょうかいタワー」のほか、子どもからお年寄りまで手作りのおもちゃを作って楽しめる「おもちゃファクトリー」や本格的な木工体験ができる「木工室」などが人気を集めている。

 赤ちゃん専用の部屋や懐かしい学校当時の教室をそのまま残した休憩室など子どもから高齢者まで幅広い世代が楽しみながら、多世代交流もできる施設となっている。

 昔の由利地域の暮らしが学べる民具なども展示しており、廃校の趣や昔の由利地域の雰囲気を求めて訪れる来館者も多いという。

廃校を活用したおもちゃ美術館が人気
おもちゃ学芸員が楽しい遊び方を教えてくれる

廃校を活用したおもちゃ美術館が人気
原木の穴から、磁石付きのひっつき虫を使って、おもちゃの芋虫を引っ張り出す遊びも人気

リンク:鳥海山木のおもちゃ美術館 

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