はしおきやストラップ・・・。伝統工芸士による有田焼の「ガチャポン」販売

2019.01.08佐賀県

 佐賀県の伊万里・有田焼伝統工芸士会が、有田焼を入れたカプセル販売機「ガチャポン」を制作し販売した。有田焼は世界的にも有名だが、値段の高い高級品というイメージがあり、若者にはなじみが薄い。そこで若者も含めたもっと多くの人に有田焼の魅力を知ってもらうきっかけにしたいと、若者に人気があり、手軽に楽しめるガチャポンの限定制作、販売を2017年から始めた。

 2018年も有田町で11月21日~25日までの「秋の有田陶磁器まつり」期間中、県陶磁器工業協同組合内の「職人舎」で1個500円で売り出した。今回は9人の伝統工芸士が、オリジナルデザインではしおきやストラップ、ペンダントやバッジなどを制作。それぞれ小型ながら手の込んだ技や繊細なデザインが光る作品となっている。しかも約150個のうち、10個は特に技巧や意匠をこらした高級品入り。それを手に入れられるかどうかというドキドキ感も楽しさを盛り上げた。

 会場内では伝統工芸士たちが野の草花を描いた野だてセットやイノシシのえとの置物など精魂込めた作品も展示したほか、体験や実演コーナーもあり賑わっていた。

 伝統工芸士会では、ガチャポンで有田焼に身近に親しんでもらい、有田焼そのものに興味を抱いてもらいたいと期待する。

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