小学校が水族館に! 「むろと廃校水族館」半年間で来館者10万人突破
2006年に廃校した学校をリノベーション
高知県室戸市の「むろと廃校水族館」の入館者数が、4月下旬の開館から約半年で10万人を突破した。この水族館は12年前に廃校になった椎名小学校を改修して活用したもの。大阪府枚方市の「日本ウミガメ協議会」が指定管理を受けて運営している。
水族館では、地元の漁師の協力のもと、室戸でとれた50種1,000匹以上の魚を飼育展示。なかでも水族館の目玉は25mの屋外大水槽で、地元の定置網にかかった3種類のウミガメやシュモクザメなど多くの魚が広い水槽で悠々と泳ぐ姿を間近に眺められると人気だ。
2階の水槽エリアでも地元の魚たちを飼育展示、3階の図書室にはミンククジラの骨など、市内の廃校から集めたはくせいを展示する。また、3階の図書室、理科室、家庭科室は学校当時のままの機能を使用し、昔の学校の雰囲気をそのまま感じられるのも人気となっている。この懐かしい学校を水族館に利用するという斬新さが受けて、開館当初から注目を集め、今や高知の新名所に。
この実績が評価され、水族館は11月1日には様々な分野で実績をあげた高知県内の団体・個人を表彰する「龍馬賞」に選定された。「地域と連携した逆転の発想で高知の新たな魅力を発信した」のが理由という。また、全国的に社会問題化している廃校施設の活用の成功事例として、全国自治体からの視察も増加。廃校問題の新たなモデルとして全国から熱い視線を集めている。
サメやウミガメなどが泳ぎまわる25mプール
地元の漁師の協力により展示されている魚は室戸産
リンク:むろと廃校水族館
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