一関の食文化を後世へ もち料理216種類のレシピをサイトで紹介

2018.08.20岩手県

一関の食文化を後世へ 餅料理216種類のレシピをサイトで紹介
9種のもちだれとお雑煮がセットの「果報もち膳」 写真提供:世嬉の一酒造

 岩手県一関地方の官民で構成する「一関・もち食推進会議」は、一関地方の食文化であるもち料理216種類の紹介とその作り方をデータベース化して公開した。

 同地方のもちの食文化は、江戸時代に伊達藩のもち本膳儀礼と雑穀のもちをおいしく食べたいという庶民の工夫が融合したもの。以来、季節の節目にはもちが食されるようになり、300種類以上の食べ方が考案された。今では農林水産省の「食と農の景勝地」にも選定されるなど一関の食文化として定着している。

 この豊かな食文化を後世に残したいと同会議がプロジェクトチームを作り、もちのレシピを伝統料理、創作料理合わせて収集、公開した。その内訳は16種類の伝統料理と200種類のアイデア料理で、写真とレシピと合わせて紹介している。

 伝統料理は荏胡麻のもちである「じゅうねもち」、焼ゴボウとどじょう(または雉肉)を和えた「ふすべもち」、萩の小枝が入ったもちに当たった人には果報があるとされる「果報もち膳」などを紹介。

 アイデア料理は市内で開かれた餅創作料理コンテストでグランプリに輝いた「菜の花餅」「磐井牛餅」などのほか、「全国ご当地もちサミット」で高い評価を得たもち料理も取り上げている。

 今後もレシピを増やしていく方針。同会議では若い飲食業者に新たな餅料理のヒントを提供したいと期待する。サイトは「一関観光NAVI」の特設ページから見ることができる。

一関の食文化を後世へ 餅料理216種類のレシピをサイトで紹介
枝豆をすりつぶした「ずんだもち」 写真提供:世嬉の一酒造

リンク:一関観光NAVI  

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