栃木県栃木市、群馬県板倉町、埼玉県加須市が「三歩で回れる三県境」を整備&アピール
最近、テレビドラマの撮影が行われた「三歩で回れる三県境」
栃木市、板倉町、加須市の2市1町は、加須市の「道の駅きたかわべ」南東の水田にある県境を全国唯一の「三歩で回れる三県境」として売り出し中だ。このほど県境へ通じる遊歩道を共同で整備し、記念スタンプを設置したところ、6月の土日で約200名が押し寄せるなど大きな反響があったという。
この三県境はかつて渡良瀬川の流域にあったが、大正時代に川の付け替え工事で陸地になり、その後、埋め立てにより平地になった。三県境は全国に40か所以上あるが、山や河川上にあることが多く、平地にあり3県を3歩で回れるのは珍しいという。20年ほど前からマニアなどが三県境を訪れるようになり、地元の有志が訪れる人への配慮として、看板やカメラ台を置いて案内してきた。
この県境が観光資源になると着目した2市1町は、2016年に共同で測量調査し、不明であった県境を確認する。その後、境界杭とプレートを設置した。今年に入って公道から県境地点までの私有地を買い上げ、約60mの遊歩道を舗装し、県境地点を擬木で囲い、砕石を敷くなど整備した。
この完成を記念して、「道の駅きたかわべ」で「三県境フェアー」を開催したところ約2,000人が訪れたという。また、フェアー来場者を対象に実施した地元の有志による2回のガイドツアーは、どちらも50人以上が参加するなど、珍しい県境が盛り上がっているようだ。
約60mにわたり整備された遊歩道
遊歩道に設置された記念スタンプ
リンク:栃木県栃木市・群馬県板倉町・埼玉県加須市に跨る三県境について
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