外国人観光客の急病に対応 インバウンド医療通訳コールセンター開設

2018.05.25沖縄県

外国人観光客の急病に対応 インバウンド医療通訳コールセンター開設
医療通訳コールセンターの仕組み

 沖縄県は4月から外国人観光客が急病やけがをした時に対応する通訳サービス「Be. Okinawaインバウンド医療通訳コールセンター」を開設した。

 沖縄を訪れた外国人観光客が病気やけがなどで緊急医療が必要になった際、現場から専用番号に電話をかけると、オペレーターが電話で観光客と会話して症状などを聞き取り、医師や関係者などに伝える仕組み。オペレーター業務は民間に委託した。

 言語は英語、中国語(北京語、広東語)、韓国語、タイ語、スペイン語、ポルトガル語の6か国語に対応。医療機関で研修を受けた医療通訳オペレーターが24時間体制で受け付ける。

 同県は外国人観光客の増加にともない、県内の各機関から「ホテルで外国人が急病になったが英語以外の言葉が通じず困った」「医療機関の支払い時にトラブルが起きた」などの報告が寄せられていた。そのため症状や治療方法の誤訳を防いで関係者の負担を軽減し、外国人にも安心して観光を楽しんでもらおうと県が同事業を立ち上げた。

 コールセンターの回線に限りがあるため、専用番号は観光事業者、医療機関、消防関係にのみ配布した。事業は来年3月末までだが、利用状況を検証し、以降の存続を検討するという。

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