海外にも広がる事務いす耐久レースISU-1GP 仕掛け人・田原剛さんに聞く
台湾、マレーシア、シンガポールでも開催
▲日本との国交60周年記念に行われたマレーシア大会。マレーシア人6割・日本人企業4割の26チームが参戦
▲F1サーキットで開催されたシンガポール大会
2016年4月、初めての海外開催となる大会が台南市で開催された。そして、2017年3月に台湾屏東県、2017年10月マレーシアで、2017年11月シンガポールと、海外での開催が続いている。
田原:たまたまYouTubeでISU-1GPを見た台南市の商店街から、台南市政府を通じて話が来ました。
台南市の大会では、100チームが参加、50チームがキャンセル待ちという盛況ぶりだった。台湾の屏東県は自治体をあげて盛り上がり、屏東県長の潘孟安氏、屏東県九如郷長の張振亮氏、九如郷議会議長の藍聰信氏が「熱いヤツ、集まれ」とポスターで参加を呼びかけた。
同じく台湾の桃園では、犯罪撲滅運動の一環として開催。マレーシア大会は日本との国交60周年の記念大会としての開催で、日本大使館の広報部長が来賓で訪れた。シンガポールではマリーナベイサーキットというF1サーキットで開催、シンガポールの高層ビル群をバックにしたいつもとは一味違う大会となった。
▲台湾の屏東県のポスター
田原:事務いすや道路は、世界各国どこにでもあります。まちを盛り上げたい、元気にしたいという思いも世界共通なのだと思います。それが、ISU-1GPが海外でも受け入れられる理由だと思います。
地方の小さな商店街から生まれたイベントが、さまざまな形に変化しながら、国内だけでなく海外にまで広がっている。
田原:2018年3月24日の京田辺大会では、YouTuber向けのレースを同時開催します。YouTuberは、自身が競技に参加して撮影した動画や、競技者にカメラを付けて撮影した動画などをYouTubeに投稿し、動画の公開から1週間の再生回数で勝負します。1~3位には賞金も出します。
田原さんは、今後もさまざまな仕掛けで、世界に向けて積極的に発信していく。
▲100チームが参加した台南市大会
(インタビュー・文/井手真梨子)
■取材対象者プロフィール
京都府京田辺市生まれ。カメラのトモミ堂代表、日本写真材料商業組合理事、キララ商店街事業協同組合理事長。2008年にキララ商店街の若手の店主や大学生などが集まって組織したEVO&revo(エボレボ)の中心メンバー。2015年、日本事務いすレース協会(JORA)を設立。
スポンサードリンク