現代の「宿」、ゲストハウスの魅力とは
ゲストハウスとは?
札幌ゲストハウス縁家内の共同キッチン(北海道札幌市、筆者撮影)
「ゲストハウス」と称される施設や場所は、国内に数多くある。迎賓館やシェアハウス、結婚式場などがゲストハウスとして展開しているが、本稿では比較的低価格で宿泊できる素泊まり・相部屋を基本とした宿としてのゲストハウスを取り上げ、その魅力の一端を示したい。
ゲストハウスとは、比較的低価格(1人1泊3,000円前後)で利用できる素泊まり・相部屋を基本とした宿である。経営者一人で運営している定員20名前後のところもあれば、従業員を雇いながら100名近くの宿泊者を受け入れているところもあり、その名が指す宿の範囲は広い。トイレ・シャワーは共同利用で、ラウンジやリビングと呼ばれるコモンスペースでは宿泊者が読書しながらくつろいでいたり、初対面の者同士で情報交換をしていたりする。共同キッチンを有するゲストハウスでは自炊が可能なため、滞在費を抑えながら旅する者にとっては利便性の高い宿でもある。
また、一部のゲストハウスでは、カフェやバーといったスペースを設けて料飲サービスを提供していたり、コモンスペースを活用してワークショップやライブを行ったりしている。そのため、近隣住民や仕事帰りの会社員らがゲストハウスに足を運ぶという光景もみられる。
スポンサードリンク