富士山がオンリーワンの登山ルート「富士山登山ルート3776」を設定

海抜0メートルから富士山頂（標高3776メートル）を目指す全長約42ｋｍの新しいルートを踏破した人たち

　静岡県富士市は海抜0メートルから標高3776メートルの富士山頂までを踏破する新しい登山ルート「富士山登山ルート3776」を設定した。

　海抜0メートルからの登頂ルートは、修験者など先人たちが海水で身を清め、石を積んで作った富士塚に安全登山を祈願して登ったという伝統ある登山道。しかしこの昔ながらの登山道はけものみちで危険な個所も多いため、より安全で誰もがチャレンジできる新しい登山ルートを作ろうということで、3776が設定された。このルートは富士登山の歴史、富士山や駿河湾など恵まれた自然により形成された眺望など、ここでしか味わえないオンリーワンの魅力が満載だ。

　同市は登山道にルート3776のマークをつけて安全な登山体制を表示する一方、ホームページにマップを公開。フェイスブック、ツイッター、インスタグラムを通じてその魅力を発信し、認知度を高めてきた。

　今季は市観光大使のかぐや姫が参加するかぐや姫里帰りツアー、地元の小学生4～6年生を対象にした「ゼロから始まるチャレンジ3776」などの3泊4日のツアーを企画している。これをモデルケースに新たな商品造成につなげたいという。なお、7月の富士山開山を前に、6月14日にはルート3776を盛り上げるサポーターミーティングが開催された。　

　沿道などで挑戦者をもてなす市民サポーター70人らがルートの魅力を再確認し、「訪れる人を精いっぱいもてなそう」とイベントの成功を誓い合った。

登山道にルート3776のマークをわかりやすく表示

リンク：「富士山登山ルート3776」に挑戦！

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