オムライスを求め日高村に人が殺到! プロジェクト開始から3年間で17万食を販売した「日高村オムライス街道」とは

2017.05.10高知県

地域のみんなが主役となる取り組みに発展

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お母さんのような存在としてみんなから慕われている女将さんが運営する中華料理店「龍風」のトマトの神様

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 マスター自慢のコーヒーを提供する「ムラカフェひだか」のトマトの神様

 これまでオムライス街道の企画に携わってきた山本さんは、子どもたちや地域の人にもオムライス街道をより身近に感じてもらおうと、シェフによる出張料理教室や、音楽、アートを軸にしたさまざまな企画を打ち出している。

 音楽ではリベットボタンさんが村に提供してくれた応援ソング『トマトの神様』を役場や保育園、学校など村内各地で放送し、イベントなどにも活用している。また、子どもからお年寄りまでが撮影に参加して『トマトの神様』のミュージックビデオを制作し、村内で親しまれている。

リベットボタンの応援ソング『トマトの神様』

 アートでは、オリジナルキャラクター「トマトの神様」のフィギュアを県内の高校生と大学生がデザイン・制作して11店舗に設置した。またオムライス街道デザインコレクション2016を開催して、村内の小・中学生からオムライス帽子とグッズのデザインを募集した。
 デザインコレクションの「帽子部門」に入賞した12点のデザインは、村在住の主婦が実物を制作し、イベント時には展示したり、実際にかぶって写真撮影を楽しむことができる。

オムライスを求め日高村に人が殺到! プロジェクト開始から3年間で17万食を販売した「日高村オムライス街道」とは
約170点の応募からオムライス帽子部門に入賞した12点のデザイン

山本:コレクション開催によって、子どもたちがふるさとのいいところを再発見するきっかけになったようです。

 その後、産業環境課ではデザインコレクション入賞者の名前とデザイン画をつけたオムライス街道カレンダーを保育園、小学校、中学校に感謝の気持ちとしてプレゼントした。保護者の方からも「記念になる」と声が寄せられ好評だったという。年末には1000部増刷し、飲食店にオムライスを食べに来てくれた人に日ごろの感謝の気持ちを込めてプレゼントをするキャンペーンを行った。

オムライスを求め日高村に人が殺到! プロジェクト開始から3年間で17万食を販売した「日高村オムライス街道」とは
リベットボタンさんがイラストを担当した「オムライス街道カレンダー」

 一般的に食を活かした観光振興の場合、TwitterやインスタグラムなどのSNSを活用し、食べた人の写真投稿による情報拡散を試みる。しかし山本さんは地域おこし協力隊に協力を得ながら、ホームページとブログを中心に情報発信を行った。広告宣伝費の予算は取らず、さまざまな企画を打ち出し、自らプレスリリースを作成して、メディアへ話題を提供することを積み重ねた結果、多くのメディアに取り上げてもらうことができた。そしてプロジェクト開始から2017年3月末までに約17万食を販売する成果へとつながった。

山本:オムライス街道を始める前は、飲食店から「いつ店を閉めようか」「バイトをしようか」と考えていたお店もあったようですが、たくさんの人が訪れるようになったことでメニュー開発にも意欲が芽生え、3年間で11店舗が提供したオムライスの数は約33種類にもなりました。また、お客様に、よりおいしい料理を食べてもらおう、喜んでもらおうという気持ちから、店内をリフォームしたり、毎年新しいオムライスメニューを考案したり、積極的にイベントに参加して販促活動につながっています。日高村、そしてオムライス街道を村全体で盛り上げていこうと活気づいていますね。

 今年、オムライス街道は4年目を迎えた。単独事業から日高まるごとイタリアンプロジェクトの一つに位置付けられ、交流人口の拡大、定住促進にもつなげたい考えだ。
 さらにオムライス街道のホームページをリニューアルし、SNSでも情報発信をスタートした。メニューはオムライスに加え、ナポリタンの提供も予定している。また、色々な企画を通して、子どもたちにオムライス街道の取り組みに参加してもらうことで、ふるさとを知り、将来ふるさとの魅力を語れるような「ふるさと教育」にもつなげていきたいと山本さんは話す。
 小さな村の大きな奇跡に向かって、新たに挑戦を始めた日高村は、これからどんな風に変わっていくのかが楽しみである。

オムライスを求め日高村に人が殺到! プロジェクト開始から3年間で17万食を販売した「日高村オムライス街道」とは

リンク:日高村オムライス街道

(インタビュー・文 塩田恵理子)

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