輪島観光に新交通システム登場 ゴルフ場の電動カートを活用「エコカート」
輪島キリコ会館や輪島朝市、輪島工房長屋などを巡る「輪島キリコ会館コース」や輪島ドラマ記念館や輪島塗会館などを巡る「塗めぐりコース」の観光スポットを巡るコースがある
全国各地の市街地で様々な移動手段が検討される中、石川県輪島市では、ゴルフ場の電動カートを改良した「エコカート」による公道での調査走行が行なわれている。
エコカートは道路に敷設された電磁誘導線に沿って自動運転で走行。公道上の決まったルートを定時運行する路面電車の小型のカート版だ。
輪島商工会議所が平成22年度から始め、公道以外の場所で走行実験を重ねてきた。エコカートはヤマト発動機が開発。ウィンカー、バックミラーなども備え付けて平成26年に軽自動車に登録し、公道走行にこぎつけた。
カートは4人乗りで、ドライバーが乗り込むが基本的には自動運転。増減速やハンドル操作なども自動で行い、停留所や一時停止も埋められているマグネットにより車両が自動で停止する。ルート上に停止している車両を避ける時などのみドライバーが操作するが、電磁誘導線に戻すと自動運転に切り替わるという。
現在では市内中心部の観光スポットや病院をめぐるコースなど3コースを用意。午前と午後の決まった時間に運行しており、約3キロを15分程度で一周する。料金は無料。最高速度は19キロとゆっくりだが、観光客には景観を楽しめることや自分がたどってきた道がわかりやすいと好評だ。すでに多くの地元住民や観光客が利用しており、平成28年度の利用は3,400名を超えたという。
リンク:輪島商工会議所
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