地震、暴風など災害の模擬体験が外国人に人気「札幌市民防災センター」
地震発生時のリアルな体験ができる「地震体験コーナー」
災害の模擬体験などを通して防火・防災について学べる札幌市民防災センター(札幌市白石区)が、外国人観光客から人気を集めている。
外国人の来館者数は2011年度の約200人から翌12年度に1132人、16年度は2月21日までで1700人以上に達した。団体客ばかりでなく個人客も多いという。とくに地震が少なく防災センターのような体験型の施設がない香港からの旅行客が多く、香港の旅行会社では同センターを組み入れた観光ツアーコースも売り出している。この状況を受けて同センターでも展示の多言語化を進めており、英語、中国語、韓国語、ロシア語に対応。インフォメーションにあるデジタルサイネージで各コーナー説明の横にあるQRコードを読み取ると、好きな言語で説明を読むことができる仕組みだ。
同センターは防火、防災に対する情報を得られるほか、最新の技術を駆使した地震、暴風、消火などの模擬体験ができる施設。地震体験では実際の揺れを体験しながら、モニターから緊急速報が流れると同時に窓の外の風景が変わり、停電するなど地震発生時のリアルな体験ができる。消火体験ではスクリーンに映し出された火災映像を、消火器を操作して火を消す体験も可能。体験を通じて災害時の行動を学べる施設は外国人にとって物珍しく貴重な機会になっているようだ。
3D映像と光や風によるリアルな演出で、災害の怖さを知り、注意すべきことは何かを学べる「災害バーチャル体験コーナー」
リンク:札幌市民防災センター
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