大阪府河内長野市にある、昭和24年創業の旅館「あまみ温泉南天苑（なんてんえん）」が外国人観光客の人気を集めている。2014年頃からSNSを通じた口コミで人気が広まり、翌年には前年比約2.5倍の約5,350人の外国人が宿泊した。
　人気の秘密は趣深い純和風の建物と周辺の水田が広がる山里の光景。建物は東京駅を手がけた建築家・辰野金吾が設計した。大正2年に建築された純和風建築で、国の登録有形文化財にも指定されている。庭園に面した部屋からは山並みが望め、春は桜、秋は紅葉の絶景が楽しめるのも魅力だ。宿から徒歩約2分の南海高野線天見駅から大阪中心部へ約40分、高野山へも最速1時間というアクセスの良さも支持される理由という。