心でつながる、帰ってきたくなる宿 ゲストハウスPongyi[ポンギー](石川県金沢市)
ハート+気配りで温かい場所をつくる
旅人を温かく迎える「Pongyi」
旅人がポンギーに到着して戸を開けると、笑顔と「ようこそポンギーへ!」の声が迎えてくれる。
横川:入った瞬間にすべてが決まると思います。フロントから顔を出して、明るい声で元気に、その方のお名前と、なるべくその国の言葉で「ようこそ」と言うようにしています。一晩のゲストは多くても10人なので、カップルか欧米系の方かと判断できればお名前も大体わかるのです。わからなくてもウエルカムと声をかけます。
どんな国のどんな人が来ても、平等にすべての人を受け入れることを心がけて、ニュートラルな場を作る管理人のような気持ちでいます。
ゲストハウスは他の旅館やホテルと違い、大きなカウンターがないため、スタッフとゲストの距離がとても近くなると横川さんは話す。そして、他のゲストと初めて顔を合わせると、スタッフがそれぞれを紹介する。
横川:こんな小さい家でも、紹介しないと、みんなが素通りしあってしまうこともあります。一言でも紹介すると、皆さんのコミュニケーションが全く変わり、その後も会話がしやすくなります。
外国人ゲストもなじみやすいよう、スタッフもゲストも名字ではなく名前で呼び合う。これにはお互いの距離がさらに縮まりやすくなる効果もあるようだ。
夕食にお薦めの店を尋ねられると、「洋食系と和食系ならどちらがいいですか? 予算はいくらくらいですか?」と、ゲストが答えやすいように要望を聞く。ゲストの答えに合わせてお店の名前をあげ、メニューや地図を見せ、店が決まるとその場で電話して予約を取る。
「明日こんなことをしたい」と話すゲストには、便利な交通機関を助言する。共用スペースにお菓子を出したときは、食べていないゲストに「手を伸ばしてくださいね」と声をかける。ポンギーには、ゲストを迎える温かい空気が満ちている。
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