別府温泉誕生を描いた動画公開 国内外へ向けて観光PR
別府市は、6月26日から別府温泉誕生を描いた動画「別府 THE ONSEN JOURNEY」を、同市ホームページの観光サイト上に公開している。動画制作は欧米やオーストラリアからの外国人観光客誘致を目的として昨年から進行していたが、新型コロナウイルスの感染収束後の需要回復PRツールとして活用することとなった。動画は国内だけでなく海外の人にもアピールするため、ナレーションは英語。日本語の字幕が付いている。
内容は、温泉は、はるか260万年前の火山活動に端を発した自然界の奇跡であるといった映画のような壮大な作品。CGと実写を混ぜ、一粒の雨粒が温泉水になるまでや別府の地下で起こっていることなど、科学的なアプローチで紹介する。地球物理学者で京都大学名誉教授の由佐悠紀氏が監修した。また、観光PR動画らしく、温泉の蒸気を使った蒸し料理や温泉の恵みに感謝する祭りの紹介など、ご当地感を盛り上げるコンテンツも満載だ。7分22秒のフルバージョンのほか30秒のダイジェスト版もある。
この事業を手掛けたのは別府市の外郭団体ビービズ・リンク。制作は、立命館アジア太平洋大学(APU)の卒業生が起こした映像制作会社ステッキと、地元の人々が中心になり企画・制作を行った。
ビービズ・リンクの久保田道猛さんは「別府に来られない今だからこそ、この動画を見て、別府温泉は奇跡の地であり、その魅力に気づいてほしい」という。8月26日現在での閲覧数は4万7,000回。
別府八湯温泉まつりのプログラムの一つ「湯ぶっかけまつり」。別府の駅前通りを歩行者天国にして、沿道からホースなどを使って約30分間、温泉を放水する
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