タブレットの翻訳や多言語電話通訳サービスで外国人観光客も安心
外国人観光客からはホテルの場所を聞かれることが多く、紙の地図での案内には限界があるため、窓口スタッフがタブレット端末で道案内をする
訪日観光客が観光でストレスを感じる一つが言葉の壁だ。和歌山バス(和歌山市)では外国人観光客への対応を充実させようと、JR和歌山駅バス案内所に、翻訳機能を備えたタブレット端末と多言語の通訳電話サービスを導入した。同社によると県内を訪れる外国人観光客は増加傾向にあり、案内所でも外国人の問い合わせが多い時で1日15~20件あるという。
窓口のタブレット端末では音声翻訳アプリを使ってバスの乗換えや乗降場所を案内するほか、和歌山城などの観光スポットや宿泊施設などをインターネットの地図を利用して案内。道案内の問い合わせに役立てる。
また、複雑な外国語のやりとりにも対応するため、昨年8月に始まった県の「多言語電話通訳サービス事業」も導入した。外国人観光客が窓口の電話を介して、コールセンターの通訳と窓口スタッフと3人で話ができるので、日本語を話す人と同じような情報を得られるという。通訳サービス事業には県内の宿泊施設、免税店、観光施設など約130の事業者が年間2,000円を負担して登録している。こちらの利用は月30件までで、英語、中国語、韓国語などのほか、スペイン語、タイ語、ベトナム語、ロシア語など10カ国語に対応している。
同社の担当者は「言葉の壁を少なくすることで、ストレスなく観光を楽しんでもらいたい」と期待している。
リンク:和歌山バス
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