駅前に巨大黒板 学生らが駅から大牟田の魅力発信

2016.10.27福岡県

駅前に巨大黒板 学生らが駅から大牟田の魅力発信
設置された黒板に、自由に落書きをする来場者たち

 福岡県大牟田市の有明工業高等専門学校建築学科3年生9人が9月22日、JR大牟田駅前に手作りの巨大な黒板を設置して「駅前に訪れた証を残せる場」を提供するイベントを行った。黒板には大牟田のおすすめスポットなどを書き込み、机や椅子なども置くなどして学校の教室を再現した。
 この試みは「駅前空間を魅力的にするにはどうしたら良いか」という夏休みの研究課題の一環。学生らは同駅では電車から降りた観光客が駅やその周辺を観光することなく、すぐにバスに乗り込んで目的地に行くことに着目。「観光客に足をとめてもらい、大牟田を知ってもらいたい」と、学生自らが駅で観光をPRする同イベントを企画し、準備、運営まで行った。
 縦3メートル、横4メートルと巨大な黒板は学生の手作り。黒板には学生による市内の飲食店を紹介するスペースのほか、おすすめスポットや観光客が訪れた感想などを落書き感覚で書き込めるスペースなどが設けられた。このほかにも、紙の人形に自由に顔を描き、用意した駅周辺模型に置いてもらうワークショップや、「おおむた大蛇山まつり」をテーマにした顔はめパネルを設置して、撮影した写真をSNSで広めてもらう試みも。訪れた人が自由に大牟田を訪れた証を残す場となり、駅前に足をとめてもらうきっかけとなった。
 イベント終了後、黒板は駅前の観光プラザ内に常設されている。

駅前に巨大黒板 学生らが駅から大牟田の魅力発信
写真に手書きで書かれた会場案内図

駅前に巨大黒板 学生らが駅から大牟田の魅力発信
駅周辺模型には、来場者たちが顔を描いた紙人形がたくさん並んでいる

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