棟方志功図案の「幻の鐘」を観光資源に
板画家・棟方志功が図柄を手がけた梵鐘
岡山県倉敷市は、美観地区にある鶴形山の鐘楼(つるがたやまのしょうろう)を一般公開する準備に着手した。この鐘楼に吊るされた梵鐘は、岡山の実業家・大原總一郎から依頼を受けた板画家・棟方志功が図柄を手がけたもの。4体の裸体観音像からなる「大原天妃(おおはらてんき)の柵」があしらわれている。約40年前に鐘をつく人がいなくなったが、自動装置で今も朝、昼、夕と時を告げる。
市では20世紀を代表する芸術家の作品を美観地区の新たな観光資源と位置づけ、老朽化した建物を撤去し、鐘楼の見学者の待機スペースなどを設けて公開する。
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